起業ストーリー タヒチダンスフィットネス代表ベアが伝えたいこと

みなさん、こんにちは!

タヒチダンスフィットネスジャパン(TDF Japan)のMegumiです。

 

先日、タヒチダンスフィットネスの代表Beatrice Caisson(生徒もみんな愛称のベアと呼んでいます)がシンガポールのオンライン誌『The Big Idea』に取り上げられました!

記事はこちら

その内容を日本語でご紹介します!

タヒチダンスフィットネスジャパンにも共通する、私たちのスクールポリシー、そして目指す場所。

ぜひ多くの方に読んでもらいたいです。(翻訳もがんばりました♪)

編集者ピックアップ <起業家ストーリー>

ひとつのダンスステップで世界を変える

 

●タヒチ(フレンチポリネシア)生まれのベアは、2009年シンガポールへ移住、IT企業で働きはじめる。シンガポール、そして東南アジア初となるタヒチアンダンスのスクールを姉とともに発足。

●最初の3年、ビジネスは厳しい環境だった。伝統的なタヒチアンダンスはまったくと言っていいほど知名度がなく、彼女は一から顧客を開拓しなければならなかった。なんとか家賃と生活費を捻出し、事業を続けるため節約していた。

●2012年、ベアは世界初のタヒチアンダンス・フィットネスプログラムを完成。伝統的なタヒチアンダンス「オリ・タヒチ」とモダンなフィットネス・トレーニングのステップの両方を提供する斬新なアイデアが好評となり、今では日本、韓国、ノルウェー、オーストラリアでもスクールが発足。シンガポール本校および海外拠点合計で200名以上の生徒が在籍している。

彼女はどうやって現在の彼女になったのか?

タヒチに生まれたベアは、6歳、小学生のときにダンスへの情熱に目覚める。16歳のときにはフレンチ・ポリネシア大学で外国語を学び、夢は日本や中国などアジアで通訳や記者になることだった。

日本で通訳として働きながらレストランでもアルバイトをしたが、生活は厳しかった。ほとんど足りない収入で暮らす中、彼女はシンガポールで暮らしていた姉に助けを求めることを決める。2009年のことだった。

シンガポールで仕事を見つけたベアは、1年ほどIT企業に勤める。当時まだタヒチアンダンスのスクールはシンガポールにも東南アジアにも存在しなかったこともあり、彼女はスクールを自身で立ち上げることに。最初の生徒は、実は当時の会社の同僚だった2人だけだった。

最初の数年は、自分ひとりで何でもやった。毎週、照りつける太陽の下、ラッフルズプレイスやクラークキーなどの繁華街で何百枚ものチラシを配った。断られた回数は数え切れず、誰も彼女のクラスに興味がないようだった。その頃はイベントを主催する企業ですら、タヒチアンダンスには興味がなかったのだ。

最初の3年は、手数料を払うため食費やその他の生活費を切り詰めなければならないほど、支出が多かった。

2012年にようやく生徒が22人になり、なんとか生き残っていた状態から抜け出せそうになった頃。スクールメンバーでもあった友人が、生徒の半数以上を引き抜いて自身のスクールを立ち上げてしまった。

何とかしなくては。切実に新しいビジネス戦略が必要だった。

これだ!

そして世界で初めてのタヒチアンダンス・フィットネスのプログラムが誕生した。

伝統的なタヒチアンダンスのステップと、有酸素運動とフィットネストレーニングのすべての要素を融合したプログラム。

ベアはこのプログラムによって、たった7人だった生徒数を2か月で30人まで増やすことになる。

「Tahiti Spirit(タヒチスピリット)」として2009年にスタートした彼女のビジネスは「タヒチダンスフィットネス」と名前を変え、大きな成功を収めた。今日、彼女はシンガポール、日本、韓国、ノルウェー、オーストラリアで合計200人以上の生徒を持っている。

 

「本当の起業家精神は、より良い自分になるための直行手段」

– Beatrice Caisson

ガールズパワー!

ベアには、若くして父親が亡くなった後、シングルマザーとして自身と2人の兄弟を育てたたくましい母親がいる。母親は、日々の仕事に加えて地域のコミュニティでも積極的にボランティア活動をしていた。母親の姿はベアにも影響を与え、彼女は常にどのように社会に貢献していくかを考えるようになった。

彼女の両親と自身の幼少時代は、彼女の自立した姿勢を形づくったといえる。高いスタジオ代や激しい競争、話題づくり、そしていつでも身体的に健康でいることなど、彼女がビジネス上で対面した数々の困難。それらに対処する力をいつも自分の中に見つけることができた。

彼女の忍耐強さの陰には、2人の家族の支えがあった。実姉のリラと、その夫でベアの義兄でもあるフレッド。彼らはベアが移り住む4年前に、格闘技のスクールをシンガポールで立ち上げていた。しかし2013年、ベアは彼らからも独立しなければならなかった。彼らはアメリカでの新しい事業展開のためシンガポールを離れたのだ。

そして彼女が直面したもう一つのチャレンジ。それはダンス・インストラクターとして常に体のコンディションが整えられていること。

ダンスのインストラクターにとって、体のメンテナンスは不可欠だ。しかし2015年、足のケガによる故障で、ベアは歩くどころか車椅子が必要なほどになってしまう。医者や専門家は、ダンスを生涯あきらめるよう彼女に忠告した。

さらにちょうど同じ頃、婚約者との関係が破局。ベアの身の上にはとても対処しきれないほどの高額な家賃が突然残されることになる。

2015年は彼女の人生の中でも一番過酷な時期だったとベアは語る。しかし幸運なことに、彼女には無意識のうちにこのチャレンジを乗り越える手助けとなるダンス仲間の存在があった。

車椅子を使用するほどの生活にあっても、彼女はタクシー乗り場まで体を引きずって毎日ダンススクールへと足を運んだ。椅子に座りながら生徒を指導し、2017年のはじめ、やっと彼女は回復することになる。

 

「この人生の全てに感謝しています。とくに家族と友人、そして溺れる水の中で知らずのうちに私の顔を上げさせてくれる生徒たちに」

– Beatrice Caisson

 

受け取ったものと、達成したこと

ベアにとって、教えることとダンスは彼女なりの社会への貢献の手段だ。

 

「人生という旅が終わる時に何より重要なのは、私たちが何者になったのか、そして誰を助けてきたのか」

– Beatrice Caisson

 

彼女のスクールでは、利己主義的な人は一人もいない。チームとしての結束に価値を見出しているからだ。

彼女は何百人もの女性たちに、一番の目的は「アロハ・スピリット」を他の生徒たちにシェアすることだと指導している。親切心、そしてお互いを理解し、思いやる心に基づいた哲学、「アロハ・スピリット」。

ベアと彼女の姉のリラは、2009年以来シンガポールと東南アジアの劇場にタヒチアンダンス「オリ・タヒチ」とそのパフォーマンスを紹介した先駆者でもある。

この約10年に及ぶ間、彼女のスクールは慈善事業団体や人道支援プロジェクトへ寄付をするためのチャリティーイベントを毎年開催してきた。

また、毎年3月〜4月には、タイでのウェルネス・キャンプも主催している。

昨年には、これまで前例のなかった「タヒチアンダンスマラソン」を実施し、成功を収める。イベントはオーチャード”Scape”(シンガポールの繁華街にある複合施設)のグランドシアターで行われ、150名のダンサーを集めてチャリティーのための寄付を募った。

 

「起業家としての人生でもらえるごほうびのようなものの一つに、成長体験があります。この10年、とても多くの成長があったと感じています。無知だったただの若い女性から、ベストな状態の今の私へ。より人生に感謝することを学び、私の10年をサポートしてくれた素晴らしい人たちすべてをとてもありがたく思っています。」

– Beatrice Caisson

彼女のこれからのゴール

彼女の次なる目標は、世界中のより多くの女性たちに届けられるオンライン・プログラムをスタートさせることだ。このプログラムは楽しくポリネシアンダンスを学びながら、鍛えられた体型と健康をキープしたいすべての年齢層の女性たちのためのものになる。

この想像上のビジネスの広がりを受け継ぐいで行くため、ベアは素晴らしいインストラクターチームを作り上げている。チームメンバーは思いやりと誠実さにあふれ、他の女性たちを勇気づけていくことに決意を持った素敵な女性たちだ。

一日の終わり、ベアは、彼女のプログラムによってより多くの女性たち人生を肉体的にも精神的にも変えていきたいと語った。そしてさらに、社会に恩返しをする精神を広めて行きたいと彼女は語る。

 

「私の願いは、誰もが夢は叶えられると信じられるようになること。そして、その夢は他の誰かの役に立つことによって初めて美しいものになるということを理解してほしいのです」

– Beatrice Caisson

起業家へのアドバイス

起業家を目指す人たちへのベアからのメッセージは、ビジネスが生み出す価値をどうやって社会へもたらしていくのかを考えてほしいということ。そして、最も重要なこと。ビジネスをする上で本当に大切なのは誠実さだと彼女は強調する。

 

「あなたの”なぜ”は、あなたを成功へと導く機動力になります。もしあなたの”なぜ”が十分に強く、そして明確でなかったら、あなたは続けていくことができないでしょう」

– Beatrice Caisson

 

行き詰まりを感じている起業家へは、ポジティブに周りを勇気づけ、やる気にできる人たちと一緒にいるべきだと提案する。

 

「数多くのビジネス戦略についての本が存在します。戦略はあなたを前進させることができますが、もしあなたが自制心を持たず自分でやる気をコントロールできないタイプなら、その前進を持続させることは難しい。私がこれまでに直面した一番難しい課題は、私自身に対する疑いや恐怖心と向き合うことでした。私たちは、自分自身の一番の敵にも、味方にも、なり得るのです」

– Beatrice Caisson

ベアと『The Big Idea Singapore』代表のジャッキー

 

人生の目的に決心を。そしてあきらめないこと

ベアの起業家ストーリーが私たちに教えてくれることは、とくにゼロからスタートするビジネスにおける忍耐力の大切さだろう。粘り強さだけが、あなたを成功へ導くのだ。

 

「もしあなたが自分がそうであることを認めてあげられれば…人は誰でもみな個性的で美しい。私たち全員が、自分たちの本当の目的を達成することで世界をより良いものにしていくことができます。今やらなければならないのは、人生の目的を選び、勇気を持ってそれを何十年もかけてでも実現していくことです」

– Beatrice Caisson

 

 

ブログのノウハウだけじゃなかった! 人生を変えるお金の価値観についても学べる本

みなさんこんにちは。

タヒチダンスフィットネスジャパンのMegumiです。

 

友人のHarukaちゃんからとってもいい本を借りましたので紹介したいと思います。

Harukaちゃんは法政大学の英語コースでビジネスを学ぶ学生でありながら、日本のジムを英語で紹介するサイトのスタートアップを一人でやったり、フィットネスモデル在宅勤務英会話トレーナーなどいろいろなブログで情報発信をしながらフリーランスとして活躍したりしているすごい人!

 

プロフェッショナルブロガーの立花岳志さんの著書です。

帯の 誰だって、「好きなこと」を仕事にできる!というコピーがいいですね。

ちょうどこのブログを始めるタイミングでこの本に出会えてよかったです。

 

– 好きなことを仕事にしてたくさんのお金を稼ぎ、多くの人の幸せに貢献して心身ともに豊かに満たされて生きる人生 

– 「好き」が「得意」なり、「強み」になった瞬間に、お金が生まれた

– 「あなたブランド」

 

会社員をやめてタヒチダンスフィットネスをビジネスとしてやると決めた私にはこのあたりの内容がとても心に残りました。

 

そして特にはっとさせられたのは、「お金の価値」について触れられている部分です。

 

立花さん自身「お金は使えばなくなる」というビリーフを持っていたそうで、同じような恐怖感をもってフリーランス生活をしていた私には思い当たることの多い部分でした。

 

自分が「お金を払ったらなくなる=損をする」と思ってお金を使っていると、自分にお金を払ってくれる人も「お金を払うことは損だな〜」と思うようになる。

自分のダンスクラスの生徒さんが「お金がもったいない」「お金を払うのは損だな」と思っていたとしたら…寂しいですよね。

 

お金を払うと、それだけの価値を私たちは受け取ることができる。

だから、お金を払うときにはそこに感謝の気持ちを乗せていくことが大切だと学びました。

 

そのほかにも情報発信ではライフスタイル(お金の価値観)のレベルを意識することが大切だと書かれています。

つまり、自分が実現したい人生は、つくることができる。

叶えたい夢を「お金がないから」とあきらめるのではなく、「お金はある」「夢は全部叶う」という気持ちで行動を起こしていけばいいんだ!

そんな風に前向きになれるメッセージを受け取れた気がします。